本記事では、mitocoカレンダーにおける非公開の予定の概要と、非公開の予定を作成する場合の重要な注意事項ならびに使い方の具体例ご案内します。
1. 【概要】Salesforce非公開予定とmitoco非公開予定について
mitocoカレンダーで非公開の予定を作成するには、2つの方法があります。
(1) Salesforce非公開予定
Salesforceカレンダー標準の、非公開予定を作成する機能を使った方法です。
mitocoカレンダーで予定を作成する時に「公開/非公開」を選択する項目で「非公開」を選択することで作成できます。
(「公開/非公開」を選択する項目がない場合は カレンダー:非公開の予定を作成するための[公開/非公開]設定項目が表示されない をご参照ください。)
非公開の予定は、本当の予定の件名に代わって予定の公開方法で選択した件名と表示色が他のユーザに表示されます。
予定の公開方法は3種類(予定あり(青)、外出中(赤)、空き時間(グレー))から選択することができます。
この方法で非公開予定を作成すると、予定の作成者とシステム管理者権限を持つユーザ以外からは、本当の予定の件名と場所が非公開になり、件名/開始日時/終了日時/任命先 のみ表示されます。
ただし、Salesforceカレンダーの仕様によりSalesforce非公開予定は:
・関連先を紐付けできない ・他のユーザを招集した予定を作成できない ・施設(会議室等のリソース)を紐付けできない
などの制限があります。
(2) mitoco非公開予定
Salesforce非公開予定では実現できない、
・関連先を紐付け ・他のユーザを招集 ・施設(会議室等のリソース)を紐付け
などを可能にしつつ非公開予定が作成できるのが、mitocoの独自機能であるmitoco非公開予定です。
予定の公開方法でmitoco非公開に設定された公開方法(選択すると鍵のマークが表示されます)を選択することで、mitoco非公開の予定を作成することができます。
予定の公開方法は、Salesforce非公開予定では3種類のみでカスタマイズできませんが、mitoco非公開予定では、予定の公開方法の文言や表示色をカスタマイズすることが可能です。(mitoco非公開の予定の公開方法はシステム管理者があらかじめ設定しておく必要があります。詳しい手順につきましては カレンダー:「予定の公開方法」を設定する をご参照ください。)
この方法で非公開予定を作成すると、予定の作成者、システム管理者権限を持つユーザならびに上位ロールのユーザ以外からは、本当の予定の件名と場所が非公開になり、件名/開始日時/終了日時/任命先 のみ表示されます。
予定の作成者、システム管理者は予定の編集権限を持ちます。また、上位ロールのユーザは下位ロールのユーザの予定の詳細の参照権限を持ちます。
mitoco非公開予定に関するご注意
mitoco非公開予定を作成することはSalesforce非公開予定を作成したことにはなりませんのでご注意ください。
Salesforce非公開予定はmitocoの予定作成画面で「公開/非公開」を「非公開」 にした時に作成できる予定であり、予定の作成者とシステム管理者権限を持つユーザ以外からは誰も参照できない予定となります。
また、Salesforce非公開予定は関連先や施設(会議室等のリソース)の紐づけ、他のユーザの招集などができません。
2. 【重要な注意事項】非公開予定にアクセス権を持つユーザについて
非公開に設定した予定でも、その予定に対してアクセス権を持つユーザからは、予定の内容が見えるパターンがあることにご注意ください。
以下は、非公開予定に対してアクセス権を持つため予定の内容が見えるユーザの一覧表です。
(1) Salesforce非公開予定 の場合
(2) mitoco非公開予定 の場合
- 予定の作成者
- システム管理者権限を持つユーザ
- 予定の作成者
- システム管理者権限を持つユーザ
- 上位ロールのユーザ
- 紐付けた関連先に参照(編集)権限を持つユーザ(※1)
- 「他人の予定編集権限」を付与されたユーザ(※2)
- プロファイルや権限セットで「すべてのデータの参照」システム権限を付与されたユーザ
(※1)Salesforceの 設定 > 共有設定 で「活動」オブジェクトのデフォルトの内部アクセス権が”親レコードに連動”の場合、予定に紐付けされている関連先レコードがあると、アクセス権が連動するため、その関連先レコードの参照(編集)権限と同じアクセス権が対象の予定に付きます。「活動」オブジェクトのデフォルトの内部アクセス権が”非公開”の場合はその関連先レコードに参照(または編集)権限があると、参照権限が対象の予定に付きます。詳しくは カレンダー:編集権限がある関連先レコードを紐付けたのに予定の編集ができない をご参照ください。
(※2)mitocoの機能として、他人の予定に対して編集権限を付与するユーザを指定することができます。詳しくは以下のリンク先のユーザガイドをご参照ください。
【ユーザガイド:他人の予定の編集権限の設定】
https://doc.terrasky.com/pages/viewpage.action?pageId=63953363
3. 【具体例】どちらで非公開予定を作成すればよいか
mitocoのカレンダーでは、Salesforce非公開予定とmitoco非公開予定のどちらも作成可能です。(但しシステム管理者の事前設定が必要な場合があります。)
利用シーンに応じていずれかの方法で非公開予定を作成してください。
以下は具体的な作成例となります。
利用シーン Salesforce非公開予定 mitoco非公開予定 非公開予定でも関連先、他のユーザ、施設を紐付けたい
× 作成できません
- Salesforce非公開予定では作成できません。
○ 作成できます
- mitoco非公開予定では作成可能です。
上位ロールのユーザに内容を見られたくない
○ 作成できます
- Salesforce非公開予定では、
・予定の作成者(本人)
・システム管理者
だけが予定の詳細を見ることができます。 - 上位ロールのユーザからは予定の詳細は見えません。
(システム管理者権限を持つユーザである場合を除く)
× 作成できません
- 上位ロールのユーザから参照できない非公開予定は作成できません。(※3)
完全に自分だけの非公開予定を作成したい
× 作成できません
- その予定に対してアクセス権を持つユーザからは、予定の内容が見えます。アクセス権を持つユーザについては、
2. 【重要な注意事項】非公開予定にアクセス権を持つユーザについて
をご参照ください。
× 作成できません
- その予定に対してアクセス権を持つユーザからは、予定の内容が見えます。アクセス権を持つユーザについては、
2. 【重要な注意事項】非公開予定にアクセス権を持つユーザについて
をご参照ください。
(※3)Salesforceの 設定 > 共有設定 で「活動」オブジェクトの「階層を使用したアクセス許可」を無効にしても、上位ロールのユーザから参照できない非公開予定は作成できません。