本記事では、mitoco WorkflowコンポーネントをLightningレコードページに配置した場合、条件によってコンポーネントの表示・非表示を制御する方法をご案内します。
1. 概要
(1) 概要・活用効果
SalesforceのLightningレコードページでは、条件に合致した場合のみ、そのLightningコンポーネントを表示するように設定することができます。
この機能を利用すると、mitoco Workflowコンポーネントを特定のユーザのみに表示することができます。
(2) 活用事例
あるオブジェクトのレコードページは社内の多くのユーザが開くことがある場合でも、mitocoは一部のユーザしか利用していない、という場合があります。
このような場合、mitoco Workflowコンポーネントをレコードページに配置すると、mitocoを利用していないユーザがページを開いた時、エラーが発生します。
ページレイアウトを分けることなく、mitocoユーザが開いた時のみWorkflowコンポーネントが表示されるように設定しておくと、この問題を回避することができます。
2. 設定例
この設定例では、次の内容を説明します:
- (1) 事前準備としてアクセス権を付与するユーザの範囲を定義します
- (2) (1)で定義した範囲をLightningコンポーネントの表示条件として指定します
(1) 事前準備 - 権限セットとカスタム権限セットの作成
mitoco Workflowコンポーネントが表示できるユーザを定義するため、カスタム権限と権限セットを作成してユーザを割り当てます。
- Salesforceの 設定 > カスタム権限 を開き、[新規]をクリックします。
- 表示ラベルと名前に任意の名前を設定し、[保存]をクリックします。
- Salesforceの 設定 > 権限セット を開き、[新規]をクリックします。
- 表示ラベルとAPI参照名に任意の名前を設定し、[保存]をクリックします。
- [割り当ての管理]をクリックします。
開いた画面で、右上の[割り当てを追加]をクリックして、権限セットにユーザを割り当てます。 - 再び、Salesforceの 設定 > 権限セット を開き、さきほど作成した権限セットを開いてカスタム権限をクリックします。
- カスタム権限の[編集]をクリックします。
- 使用可能なカスタム権限(左)から、あらかじめ作成しておいたカスタム権限を選択し、追加[ > ]をクリックします。
クリックすると、有効になっているカスタム権限(右)に移動します。 - [保存]をクリックして設定を保存します。
(2) コンポーネントの表示条件の設定
- レコードページをLightningアプリケーションビルダーで開きます。
mitoco Workflowコンポーネントが選択されていることを確認し、右ペインにある[+ 検索条件を追加]をクリックします。 - 条件種別は詳細を選択し、項目の[選択]をクリックします。
- 「項目を選択」ウインドウが表示されます。
入力欄をクリックして表示されるドロップダウンメニューから、権限を選択します。
※この操作例では権限を選択しますが、ユーザを選択することもできます。その場合は、後続の画面でユーザ単位でアクセス権を付与します。 - 次に表示されるリストで、カスタム権限を選択します。
- 次に表示されるリストで、事前作成済のカスタム権限名を選択します。
- 選択した項目を確認する画面が表示されますので[完了]をクリックします。
- 条件を保存するため[完了]をクリックします。
- 設定後、下図のように条件が設定された画面になったことをご確認ください。
Lightningアプリケーションビルダーでの編集を保存するため、画面右上の[保存]をクリックします。
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