4-9. SkyVisualEditor V17.2リリースについて

SkyVisualEditor V17.2リリースにおける、よくあるご質問について回答します。

※本ページではSkyVisualEditor VFにおけるV17.2での変更点を記載します。

 そのため「パッケージ」という記載は、「SkyVisualEditor VF AppExchangeパッケージ」を指します。

バージョンアップ時は、必ずSandbox組織にて事前に動作検証したうえで、本番組織に反映するようにご注意ください。

Q. SkyVisualEditor V17.2で何が変わりましたか?

・SkyVisualEditorで使用しているダイアログの部品が変更され、ダイアログの見た目が変わりました。

 機能面の変更はございません。

・これにより、ウェブブラウザの下記ネイティブAPIのダイアログ部品はSkyVisualEditorでは使われなくなり、jQueryで作成されたSkyVisualEditor独自のダイアログ部品に置き換わります。

   廃止対象ダイアログ部品:window.confirm, window.alert, window.prompt

■変更の具体例

変更の具体例変更前のダイアログ変更後のダイアログ
手書き項目における確認(confirm)ダイアログの場合

ネイティブ APIのダイアログ部品(window.confirm)を使用

jQueryで作成されたダイアログ部品(showSveConfirmDialog)に変更

手書き項目における警告(alert)ダイアログの場合

ネイティブ APIのダイアログ部品(window.alert)を使用

jQueryで作成されたダイアログ部品(showSveAlertDialog)に変更

Q. なぜダイアログ部品を変更したのですか?

・Salesforceがサポートしている各ウェブブラウザ(Google ChromeやSafariなど)において、

 ダイアログのネイティブ API(window.alert、window.confirm、window.prompt)のクロスオリジン使用におけるサポート終了が予定されているため、

 SkyVisualEditorでもダイアログ部品の更新対応を行いました。

・各ブラウザのサポート終了の詳細スケジュールや対象バージョンは発表されておりませんが、

 移行しないままサポート終了対応後のウェブブラウザを使用すると、「手書き項目の書き直し時、確認ダイアログが表示されず書き直しができない」などの機能影響が予想されますので、

 なるべく早くの導入をご検討ください。

・下記が参考となるSalesforce公式ページとなります。

  - 新規アラート、確認、プロンプトモジュールおよびコンポーネントの準備

  - Preparing Your Components for the Removal of alert()/confirm()/prompt()

Q. V17.2の導入によってどのような影響が生じますか?

■導入作業時の影響について

・V17.2バージョンアップにおいて、各ダイアログ部品が下記のようになります。
 - SkyVisualEditor独自のダイアログ部品:新規に利用可能
 - ネイティブAPIのダイアログ部品:引き続き利用可能なものの、Webブラウザ側でサポート終了が予定されており、サポート終了後は動作影響が生じる見込みです

・動作影響を回避するためV17.2へのバージョンアップ時、

 Studioから再デプロイするページのページスクリプト内においてネイティブAPIのダイアログ部品(window.alert、window.confirm、window.prompt)を使用している場合、

 「SkyVisualEditor独自のダイアログ部品」を呼び出すようにページスクリプトを書き換える必要があります。

・<(1) V17.2におけるページスクリプト影響について >にて、ページスクリプトの書き換えのサンプルを記載しています。

 ご確認のうえ導入ください。


■導入後の影響について

・前述のように、部品の変更に伴いダイアログの見た目が変わりますが、

 機能面の変更はないため、導入後の影響は特にありません。


Q. V17.2を導入する場合、どのような手順になりますか?

・導入手順はこれまでのパッケージ同様ですが、前述のとおりでページスクリプト機能で実装された処理に影響する場合がありますので、

 下記の通り、必ずSandbox組織で検証のうえ、本番組織へ移行ください。

   1.  Sandbox組織のインストール済パッケージをバージョン番号17.2にバージョンアップ

   2.  Studioで作成した各ページにおいて、ページスクリプト機能の実装処理への影響を確認&修正し、Sandbox組織にデプロイ

   3.  Sandbox組織で動作を検証

   4.  Sandbox組織から本番組織への移行を実施

・Sandbox組織から本番組織への移行手順は下記ドキュメントを参照ください。

 ◆Sandbox組織から本番組織への移行手順 [PDF]
 ~Visualforce page、Apex Class のデプロイ~

Q. 製品バージョンV17.1がなく、今回V17.2リリースとして記載されていますがなぜですか?

2022/7/17(日)のメジャーバージョンアップにおいて製品バージョンはV17.0となりましたが、Salesforce仕様に伴い、SkyVisualEditor VF AppExchangeパッケージのバージョンはV17.1となりました。

・今回リリースでバージョン番号のズレを解消するため、パッケージバージョンおよび製品バージョンをV17.2で統一しました。

・以上の理由により、製品バージョンV17.1は存在しません。

Q. SkyVisualEditor LCを使用しているのですが、何か影響はありますか?

・ダイアログ部品の更新について、SkyVisualEditor LCへの影響はありません。

※V17.2において、SkyVisualEditor LCにはSlackコンポーネントの認証設定の改善をしております。

 詳細はSkyVisualEditor LCヘルプページを参照ください。